「攻防2010参院選しずおか」
立候補予定者 街へ
連休、地固め 名前連呼・マイクで訴え50人と会う
すがすがしい青空が広がった5連休初日の1日。夏の参院選静岡選挙区(改選数2)の立候補予定者は駅前やショッピングセンターでマイクを握り、集会へのあいさつ回りをこなすなど精力的に名前を売り込んだ。選挙ムードはまだまだだが、相次ぐ新党設立など波乱含みの政局だけに、演説にじっくり耳を傾ける市民もいた。
民主党現職の藤本祐司氏(53)は静岡市や中東遠地域で支援者回りに奔走した。
「政治とカネ」の問題をめぐる党への批判を聴き、国土交通政務官として担当している観光振興策や地域の課題について支援者と意見交換。政策を丁寧に説明し「内閣の一員としてしっかり役割を果たし、選挙を精いっぱい頑張りたい」と支持を訴えた。
政務で地元での活動時間が限られるのが悩みだが、連休中はスポーツ大会や支援者のバーベキュー大会に顔を出して存在感をアピールする。
同じ民主党の新人中本奈緒子氏(30)はJR袋井駅前でこの日の演説をスタート。女性が輝く社会づくりを約束し「政権交代で動き出した日本の政治を前に進めるため、全力で活動します」と強調した。
党本部との支援態勢のすみ分けで党県連の支援が得られず、業界・団体回りは難しいだけに、大型連休は顔を売り込む絶好のチャンス。Jリーグ公式戦があったエコパの近くでもサポーターを目がけてマイクを握った。知名度不足を克服するため「民主党の中本奈緒子です」と連呼した。
自民党の新人岩井茂樹氏(41)は地元のJR沼津駅前や、清水町の複合商業施設周辺の交差点などに立った。「保守一徹」ののぼり旗を手にハンドマイクを握る定番のスタイル。
「自民党は心から反省し、日本の将来のために生まれ変わります」と力説。大学講師の経験を踏まえての「今の日本は将来を担う学生が希望を持てない国になっている」との訴えに、じっと聴き入る人がいた。連休中は浜松まつりに足を運び、東部地域のイベントも回る。
共産党の新人渡辺浩美氏(49)は、来賓に招かれた静岡市でのメーデi集会で「雇用は正社員が当たり前という社会を目指し、参院選に全力で臨む。民主党には失望した。自民党への逆戻りもごめんという声が広がりつつある」と力を込めた。
集会後、地元市議らと一緒に市内の支援者を回った。「連休中は1日50人以上に会って、支援を求める。草の根で回る」と力を込めた。
新人の中野雄太氏(36)を立てる政治団体幸福実現党は県東部などで街頭活動を展開した。
みんなの党は、パラリンピック競泳の金メダリスト河合純一氏(35)=浜松市=に出馬を要請している。
(静新平成22年5月2日「攻防2010:参院選しずおか」
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